人間が2足歩行を始めたのはおよそ500万年前だと考えられています。それによって両手が使えるようになり、道具の使用を覚え、脳の進化をもたらしたと言われますが、2足歩行によって人類は大きな代償を払わねばならなくなりました。それが腰痛です。
2足歩行するようになると、当然上半身の体重を支えるために、腰の骨や筋肉に大きな負担が加わります。ところが人体は、この負担をうまくかわすように進化してきました。
人間の骨盤は直立した後も依然として30度ほど前傾しており、そのまま2本の脚で身体を支えようとすると上体が前に傾いてしまいます。これを解消するため、背骨に緩やかなS字型のカーブ(生理的弯曲)が生じました。
つまり背骨は、首(頚椎)と腰(腰椎)では前に反っており、胸(胸椎)の部分では後ろに反っているのです。このカーブが身体が受けるさまざまな振動や衝撃を吸収し、背骨にかかる負担を緩和しているわけです。
ところが不自然な姿勢をしていると、このS字カーブを保てなくなります。その結果、背骨を形成する骨(椎骨)に無理が生じ、腰痛を招くことになるのです。
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