
LINO(リノ)=輝く、MAKANI(マカニ)=風。
まるで魔法のように身体をゆるやかに解き、心まで溶かしていく……あのハワイ独特の輝きをまとった心地良い風を、これほど見事に表現した言葉をほかに聞いたことがない。
“LINO MAKANI”をテーマに、彩りの楽園を追い求める写真家・高山求さんの映し出す景色からは“輝く風”が吹く。それをどれだけ多くの人が感じ、心を開放してきただろう。
最終回のVol.6では、高山さん、そしてパートナーの裕子さんに、LINO MAKANIを感じる写真をセレクトしてもらった。
メインカットは撮り手である高山さんが「泣きながら撮った」という、一枚。沖の水平線あたりはブルーに輝き、雲の切れ間から朝焼けのオレンジと青空がのぞいて、水面にその色を映した。「こんなに素晴らしい朝にはめったに出逢えない(高山さん)」。オアフの海が魅せた、至極の瞬間だった。
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ハワイに御座(おわ)す太陽神はときに、自然をまるで人工的に演出したかのようなイタズラをして、いつもとは違う表情を見せてくれることがある。 |
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「カウアイ島のある森で目にした、咲き始めたばかりのトーチジンジャーの花。ほとんどが真赤な花なのに、このピンク色が珍しくて(高山さん)」 |
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森のなかで陽光を浴びて、ひときわ輝くモンステラ(写真左下)といい、キラキラと輝きながら透き通る波が作る造形美(写真中央下)といい、日光浴が好きなゲッコー(ヤモリ。写真右下)といい……こんなにも美しくて愛おしいモノが、ハワイのどこかに存在していることに喜びを感じずにはいられない。しかしどれだけ素晴らしい場所を訪れても、時間に追われて眼に入らない、感じることができない時間を過ごしてしまうことも多い。 |
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「ハワイという場所に幾度足を運び、何度レンズを向けても、『あぁ、これで撮り切った』と思うことはないだろうね」
何十回も撮影のための滞在を重ねた高山求さんが、これからのことを語ってくれた。
そしてパートナーの写真を心から慈しむ裕子さんが、こう続けた。
「高山は自分のすべてをかけて、一瞬の静寂を切り取ろうとしています。彼がハワイの神と自然に、『撮らせてくれてありがとう』という感謝の気持ちで撮り続ける限り、終えたと思う瞬間は訪れないのではないかしら(笑)」
ハワイという彩りの楽園で、輝く風を追い求める高山さんによって、切り取られた奇跡の瞬間は、永遠に残されていくのだろう。そして私たちもまた、どこかに存在している美しくて愛おしいモノたちを目にする幸せが増えるに違いない。けれどその輝きを感じることができなければ、奇跡の一枚も、肉眼でも、至福のときを捕らえることができないだろう。高山さんの写真から、さらには自身の体感として、色彩溢れる楽園・ハワイを心ゆくまで堪能してほしい。これからの旅、そして人生のためにも……。
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写真家・高山求(たかやまもとむ) スピリチュアルなハワイを撮影することで、現地でも評価が高い。「ハワイを撮影していると、信じられないほどの奥深い美しさや、目頭が熱くなるほどに崇高な景色に出逢うことがある。どんなときにもストロボなど使わずに、自然光の下のあるがままの姿を、ピュアな心でシャッターを切る。何故なら、それを目にしたときの感動や喜びを、できるだけ“そのまま”伝えたいと望んでいるから」 |
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2008年12月25日発売 高山求 ハワイ写真集 長年ハワイを撮り続けてきた写真家・高山求氏だからこそおさめられる、美しいハワイの風景を掲載。 |








