
オアフの空港からホノルルへ向かうタクシーのなかで、窓にぶつかる雨粒を見ながら、ため息をついたことがあった。
その様子に気づいたドライバーは「ハワイに着いて雨が降っていたら、それはハワイがあなたを歓迎している証拠だよ」と、声をかけてくれた。
軽くなった心を映すかのように、次第に空は明るくなり、雨がやんでいく……以来、ハワイで雨が降り始めると、条件反射のように気持ちが晴れるようになった。
ハワイの雨は、さまざまなものをもたらしてくれる。
たとえば“虹”。楽園の空を彩るRainbowの色彩は絵に描いたように鮮明で、幾度眼にしても、どれだけ見ていても飽きることはない。
そして、そんな自然が織りなす光の最高傑作を、写真家・高山求氏はこう映し出した。
太陽が水平線近くまで落ち、あたりが暗くなり始めてから現れた、夕方の虹。まるで虹が昼と夜をセパレートしているかのような、見たこともない不思議な空だ。
虹の外側(左側)の暗い空が本来の色で、内側(右側)はなぜか必ず明るくなるものらしい。
暗くなってきたので、そろそろ撮影を終わりにしようした高山さん。パートナーの裕子さんが待つ車に戻りかけた途端、ふと振り返ると、背後にこの虹が眩しいくらいに輝いていたのだそうだ。
「自然は、観客がいなくなってからパフォーマンスを始めるみたい(裕子さん)」
「人に見てもらいたくて(こんなふうに)出てくるものではないよね。自然現象ってみんなそう(高山さん)」
「撮影していると自然に溶け込みすぎて、人ではなくなっているのかも・笑(裕子さん)」
もう1枚、ハワイの雨が演出した、ミラクルともいえる風景がある。 |
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私たちは高山さんの写真を通して、ハワイの美しさを知ることができる。そして暮すように滞在する誰もが、ハワイの雨を楽しめる。雨期(11〜4月)であるこの時期なら、なおさらだ。 |
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写真家・高山求(たかやまもとむ) スピリチュアルなハワイを撮影することで、現地でも評価が高い。「ハワイを撮影していると、信じられないほどの奥深い美しさや、目頭が熱くなるほどに崇高な景色に出逢うことがある。どんなときにもストロボなど使わずに、自然光の下のあるがままの姿を、ピュアな心でシャッターを切る。何故なら、それを目にしたときの感動や喜びを、できるだけ“そのまま”伝えたいと望んでいるから」 |
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2008年12月25日発売 高山求 ハワイ写真集 長年ハワイを撮り続けてきた写真家・高山求氏だからこそおさめられる、美しいハワイの風景を掲載。 |





