
写真家・高山求氏は、どんなときでもストロボやレフ板を使わずに、自然のままの光景を写しだす。
この一枚も、そんな高山氏のこだわりと、ハワイの自然が生み出した最高の瞬間を切り取ったものである。
ブルーの濃淡をまといながら、放射状に広がる植物はアガヴェ・アメリカーナ。多肉植物でアロエのように肉厚な葉を持ち、メキシコでは別種のアガヴェからテキーラ酒を作ることでも有名だ。葉の表面にはうぶ毛のような細かい毛がビロード状に生え、そこに燦々とふりそそぐ太陽光と真っ青な空が反射して、青く輝いているのだという。
「品種にもよるが、何十年に一度花が咲き、その後、枯れてしまうのがアガヴェの宿命。ハワイではときどき見かけるけれど、これだけきれいな株にめぐりあえたのは、珍しいことだと思う。オアフ島のノースの外れに行くと、グロテスクな野生種もあり、また表情が違って楽しいものなんだ」と、高山氏はまるで古くからの友人に会ったときのことでも話すかのように、笑顔で語ってくれた。
もう一枚の写真を見て、どこを写したものか、すぐ気がついた方は、かなりのハワイ通、もしくは植物好き……といえるだろう。 |
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「ハワイ島・コナの近くにある、さびれたショッピングモールの駐車場にひっそり生えていたもの。撮影していたらローカルの若者が怪訝そうに見ていたよ。『なにを撮ってるの?』と聞くから、この木を撮影していると話したら、(なぜ?)というように首を傾げていたっけ。地元の人にとっては何気なくそこにある木なんだろうけれど、僕にはとても珍しく、シャッターを押さずにはいられなかった」 |
次の滞在時には、心と時間のゆとりを持って、ハワイの自然にふれてみてはいかがだろうか?きっと、何気なく目をやった景色も違って見えてくるはずである。
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写真家・高山求(たかやまもとむ) スピリチュアルなハワイを撮影することで、現地でも評価が高い。「ハワイを撮影していると、信じられないほどの奥深い美しさや、目頭が熱くなるほどに崇高な景色に出逢うことがある。どんなときにもストロボなど使わずに、自然光の下のあるがままの姿を、ピュアな心でシャッターを切る。何故なら、それを目にしたときの感動や喜びを、できるだけ“そのまま”伝えたいと望んでいるから」 |




