
朝日が昇る瞬間とは、なんと神々しく美しい風景を描き出すのであろうか。上の写真は、マウイ島にある西向きのビーチで撮影された。これから始まる一日が、どんなに素晴らしいものになるかを予感させてくれるような、明け方を切り取った一枚である。
遠い空には標高3055mもあるハレアカラ山のすきまから、昇る朝日が雲に反射している。けれど手前の雲には、ハレアカラの影が映っている、いくつもの表情を持った空なのである。
「水平線ギリギリの空は明るくなり始めているが、その上空はまだ夜が明けきっていない状態。さらに真上を見ると、まだ濃紺の空が広がっているほど。空の色が黄色〜濃いブルーとグラデーションに染まっていて、宇宙を間近に感じるよう」と教えてくれた高山さん。下の写真で、こんなエピソードも明かしてくれた。「これは同じ場所の明るい空の部分だけを切り取ったワンカット。朝日がハレアカラにさえぎられるので、遠い空や雲から明るくなり始める。そしてここから一気に夜が明け、朝に切り替わる瞬間を捉えたもの」
さらに仕事、プライベートともに最高のパートナーである裕子さんがこう続けた。「この雲の形が『天使に見える』といって、この写真を選ぶ方が多いんです。『背中の羽を広げて、空に上って行くよう』といわれてみて初めて、確かにそうかもしれないと気づきました」。「この光景はもう2度と撮影することができない。雲は形が変わってしまうし、風が強いハワイでは1分も経たないうちになくなってしまうから」(高山さん)――やはり、奇跡の瞬間なのである。 |
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もう一枚は、やしの葉の向こうに広がるオレンジの空が印象的な写真。もしやサンセット?と思った瞬間、「美しい朝でしょう。まだ表が暗い時間から起きだして、コーヒーを沸かしているうちに、どんどん空が白んでくる……こんな雲や空をながめていられるのが、至福のひとときですね」と、裕子さんが話してくれた。
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オアフ島の朝。雲に映る朝陽の輝きや強さが、この写真からも感じられるのではないだろうか。そしておなじ“朝焼け”でも、場所や季節によってこんなにも表情が違ってくるのである。 「現地の人は、朝も夕方も空を見ている。それほど空や雲を大切にしているんだろうね」(高山さん) |
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写真家・高山求(たかやまもとむ) スピリチュアルなハワイを撮影することで、現地でも評価が高い。「ハワイを撮影していると、信じられないほどの奥深い美しさや、目頭が熱くなるほどに崇高な景色に出逢うことがある。どんなときにもストロボなど使わずに、自然光の下のあるがままの姿を、ピュアな心でシャッターを切る。何故なら、それを目にしたときの感動や喜びを、できるだけ“そのまま”伝えたいと望んでいるから」 |




